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脱サラ!移住!新規就農(リンゴ)

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都会で暮らしてきたが、いつかは自然が豊かな町で暮らしたいと考え、ふと訪れた立科町でリンゴの木の力強さ、おいしさに魅了され、どうしてもこの地でリンゴ栽培に携わりたいと立科町への移住… もっと読む
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記事一覧

~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.1

みなさんこんにちは! この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。 自己紹介 芳野 昇 55歳 大阪府出身、2021年3月まで35年間、大阪市役所で消費者行政や広聴相談業務、港湾管理、児童相談所などさまざまな業務を歴任。 都会で暮らしてきたが、いつかは自然が豊かな町で暮らしたいと考え、ふと訪れた立科町でリンゴの木の力強さ、おいしさに魅了され、どうしてもこの地でリンゴ栽培に携わりたいと立科町への移住を決意した。

~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.2

みなさんこんにちは! この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。vol.1はこちら。 剪定作業 一体、何本の枝をきったんやろうか… 剪定作業?いや、これは伐採作業やな… 初期費用が避けられない道具も付いている好条件だったとはいえ、万事がうまくいくわけでありません。二つ返事で借りたリンゴ畑、実は腐乱病というやっかいな病気が待ち受けていました。果樹栽培にはつきものですが、「特効薬を作ったらノーベル賞ものだよ」なんて

~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.3

みなさんこんにちは! この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた 地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。vol.2はこちら。 剪定作業完了 4月に入ってからのポカポカ陽気は、本来なら心も弾むところ。しかし、気温の上昇にあおられているような思いでした。 なにしろ、3月中旬から始まった剪定は、予想を超える大変さ。同期の協力隊の手も借りて、剪定…というより伐採がようやく終わったのは4月12日。 気が付けば、リンゴのつぼみは今にも花を咲かせそうなくらい膨らん

~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.4

みなさんこんにちは! この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた 地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。vol.3はこちら 摘花作業 早いもので、5月で立科町の地域おこし協力隊として着任し1年が経ちました。 リンゴ農家への道を歩み出したばかり。ゴールデンウィークは大阪に一時帰郷して家族の顔を見てきましたが、頭からリンゴのことが離れることはありませんでした。 いよいよ本格的な作業の始まり、まずは摘花です! リンゴは花芽が出ると、そこから5個ほど花が咲き

~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.5

みなさんこんにちは! この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた 地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。vol.4はこちら 初夏は作業も本格化  初夏のような陽射しとともに、リンゴの木はどんどん生気を増してきています。剪定というより伐採に近いくらい枝を切り落としたときは「ホンマに大丈夫やろか?」と心配したものの、自然は私の心配など及ばない力を持っているようです。  前回、花がたくさんついた喜びをお伝えしましたが、今は葉が想像以上に生い茂りリンゴ畑らし

~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.6

みなさんこんにちは! この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた 地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。vol.5はこちら ひとまずヤマ場は乗り越えた!  「何とか間に合った。我ながら頑張ったやないか!」 こんなことで、いちいち達成感を味わっていてはいけないのかもしれません。それでもリンゴ農家になってから最大のヤマ場(大げさな…)を乗り越えた感慨はひとしおでした。   梅雨入りしたとはいうものの、ジリジリと照りつける陽射しは容赦ない。ゴールデンウィ

~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.7

みなさんこんにちは! この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた 地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。vol.6はこちら 大胆になってきた  夏の盛りを迎えリンゴは順調に育ってきました。大きな実をつけるため不必要な実を落とす「摘果」という作業は、育った姿を想像することが必須です。去年の研修中の“イメトレ”です。  とはいえ、どうしても残したくなるのが人情。何しろ、一度落としてしまえばもとには戻らないわけですから。   しかし、徐々に実が大きくなっ

~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.8

みなさんこんにちは! この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた 地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。vol.7はこちら 木のおかげ  立科町も暑かった夏が過ぎようとしています。吹く風も変わり、リンゴ畑も秋の気配が漂ってきました。 「シナノリップ」など一部は出荷が始まっていますが、わたしの畑の主力品種は「フジ」なので収穫は11月。立派に育った実を見るたび、うれしい気持ちと安堵感、さらには「収穫まであと少し。台風とかカンベンしてや」というさまざま思い

~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.9

みなさんこんにちは! この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた 地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。vol.8はこちら 祝! 初出荷  専用の端末で金額や枚数など必要な項目を打ち込み、ラベルをプリントアウト。「りんご(シナノドルチェ)」、「400円」、「バーコード」、そして「芳野昇」…自分の名前も書かれています。10月1日、私にとって記念すべき初出荷となりました!  主力品種のフジは11月が収穫期ですが、私の借りている畑に数本あるシナノドルチェ

~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.10

みなさんこんにちは! この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた 地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。vol.9はこちら うれしい反面、反省も…  リンゴ農家の秋は、まさしく繁忙期です。早めに収穫する品種の収穫量はわずかですが、「紅玉」と「シナノドルチェ」「シナノスイート」「シナノゴールド」を町の直売所に出してきました。一方、同時進行でメーン品種の「フジ」は葉摘み作業中です。  おかげさまで出荷したリンゴは予想以上に買っていただけたので、なんとなく

~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.11

みなさんこんにちは! この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた 地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。vol.10はこちら 作るより難しいこと  11月に入り、いよいよフジの収穫が本格化しています。 約200本の木のうち9割を占めていますから、まさにここからが正念場。リンゴを作っても、お客様に食べてもらわないことには農家とはいえません。今年は農協に加盟できていないので、販売先はもっぱら町の直売所。採っては出し、出しては採るの繰り返しという日々が続き

【最終回】~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.12

みなさんこんにちは! この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた 地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。vol.11はこちら 東京のマルシェは凄かった!  剪定に始まり、摘花、摘果、葉摘み、そして収穫。リンゴ農家の最後の仕上げはもちろん販売です。  すでに地元の農産物直売所で販売はしていますが、さらなる挑戦は大都市圏のマルシェ出店です。12月10、11日の2日間、東京・青山の「ファーマーズマーケット@UNU」に立科町のリンゴ農家として初めて参加しまし