~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.4
みなさんこんにちは!
この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた
地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。vol.3はこちら
摘花作業
早いもので、5月で立科町の地域おこし協力隊として着任し1年が経ちました。
リンゴ農家への道を歩み出したばかり。ゴールデンウィークは大阪に一時帰郷して家族の顔を見てきましたが、頭からリンゴのことが離れることはありませんでした。
いよいよ本格的な作業の始まり、まずは摘花です!
リンゴは花芽が出ると、そこから5個ほど花が咲きます。基本的には真ん中の「中心花」と呼ばれる部分だけを残し、周りを摘みとることを摘花作業といいます。
ちょっと可哀そうやな…と思うけど、全部が成長してしまうと一つ一つの実が大きくならず、良いリンゴはできません。
借り受けた畑には約200本の木があります。見事に花が咲いた様子はうれしい反面、1本ずつ手作業で摘花していくのはとても骨の折れる作業。とはいえ、避けては通れないわけですから、気合を入れて頑張るしかないなぁ。
このあとは残した小さな実をさらに選別していく「摘果」、陽を当てるための「葉摘」、そして「収穫」と続いていきます。何しろリンゴは人海戦術。お手伝いしてくれる方がいれば、一年生農家としては非常に助かります!
もし「リンゴの生育に興味がある」「いつかは就農したいという」という方がいらっしゃれば、立科町の「ふるさと交流館芦田宿」(0267-78-5645)にご連絡いただければ幸いです。
それにしても、1年間さまざまな研修をしてきましたが果実栽培は本当に大変。「リンゴの単価は安すぎへんか?」と強く感じます。
地元のケーブルテレビデビュー
さて、今回の作業から地元のケーブルテレビ、蓼科ケーブルビジョンが密着取材で番組制作してくれることになりました。少々気恥ずかしいところもありますが、これをきっかけに全国ネットでも放送されるようになって、移住や就農希望者のための参考にもなってくれたらと考えています。
地域おこし協力隊の大事な業務のひとつでもありますからね。
畑からのご褒美
ところで、この畑にはちょっとした「ご褒美」があるんです。
農園主さんが植えたのか、鳥が種を運んだのか分かりませんが、立派なアスパラガスが採れました。実はこれで2本目。美味しくいただきました。また、枯れたとばかり思っていた巨峰の芽も出てきました。「切らずによかった」。こちらも楽しみに育てていきますよ。
下にも目を…
さてさて、リンゴ農家はここからノンストップ。
木を見上げて気持ちを高めていますが、下にも目を向けないといけないのです。
気温が上がるとともに、園地には雑草(と呼ぶのは少々可哀そうやけど)もどんどん育っていまやびっしり。摘花しながら、草刈りもせなあかんぁ。