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~立科町のリンゴに惚れた男~ 移住、研修、収穫までのドキュメント vol.8

みなさんこんにちは!
この連載では、立科町に移住しリンゴ畑を借りた
地域おこし協力隊の1年間をリアルタイムで発信していきます。vol.7はこちら

木のおかげ

 立科町も暑かった夏が過ぎようとしています。吹く風も変わり、リンゴ畑も秋の気配が漂ってきました。
「シナノリップ」など一部は出荷が始まっていますが、わたしの畑の主力品種は「フジ」なので収穫は11月。立派に育った実を見るたび、うれしい気持ちと安堵感、さらには「収穫まであと少し。台風とかカンベンしてや」というさまざま思いが交錯しています。これから2カ月は実が甘味を蓄え、さらに赤く発色するため葉を摘み取る作業などが続きます。
 収穫まで緊張の連続ですが、あの剪定を終えた後の寒々しさを感じた畑が青々とした葉をたたえ、ここまで立派な実をつけてくれたのは、すべて「木のおかげ」。自分なりに作業はしてきたつもりですが、やはり木の生命力に感動するとともに、「本当に木が頑張ってくれたんやな」と感謝するばかりです。
 以前も書きましたが、地域おこし協力隊として着任した去年は霜害のため小玉が多かっただけに、ようやくしっかりしたリンゴに出会えたという思いです。

木に"感謝"

課題も見つかりました

 畑をひきついだときから、フジ以外の木も植えられているのは分かっていたのですが、実が大きくなり始めて「これは違う品種やな」と見極められるようになってきました。
 木の本数は数えていますが、フジ以外の「名月」や「シナノドルチェ」「こうみつ」といった品種の正確な本数、それぞれの木の収穫量も記録しないといけません。しっかり管理することもリンゴ農家という経営者には大事な要素ですからね。
 「紅玉」という品種は、酸味がありアップルパイなど加工用に向いています。数本植えられているのですが、やや小ぶりな出来になりそうです。自分ではイメージした摘果をやったつもりでしたが、やはり実がついてみると「もう少し摘果しないとダメやったか」などと気づかされます。とはいえ剪定、摘果など課題が見つかったのは、農家1年生にとって違う意味での“収穫”かもしれません。
 それでも、昨年まで研修をさせていただいていたリンゴの農業法人の方からは「1年目にしてはよくできてるね」とお褒めの言葉をいただき、自信もつきました。

「紅玉」を見ながら剪定の反省中

ところで、私の畑ではリンゴより先に収穫を迎えたものもあります。プルーンは濃い紫の実がたくさんつき、枝をしならせています。

プルーン

また、デラウェアもきれいに色づき、しっかりブドウの味を感じます。思わぬ副産物ですが、これもまた農家の楽しみかもしれません。

デラウェア

ボランティアさん募集中

いよいよ収穫の秋に向けて忙しくなってきますが、
「作業を体験してみたい」というボランティアさんを募集中です。
ご自身の手で摘んだリンゴを味わってみませんか?

ご興味ある方は是非、立科町移住サポートセンターまでご連絡ください。


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