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空き家DIY in 立科町2023 ワークショップ【第1回解体】

 増え続ける空き家の利活用などを目的に、立科町では昨年に続き実際の住宅を改修する「空き家DIYワークショップ」(計3回、4日間)を開催しました。 
 今年は長野県を中心に活動するリノベーション専門家チーム「MNAP」のメンバーである「(株)CREEKS」代表 広瀬毅さん(一級建築士)に業務を委託し、毎回異なるゲスト講師をお招きして“プロの指導”でDIYにチャレンジ!舞台となった教職員住宅はワークショップ終了後、業者による改修工事を経て、改めて利用予定です。
 まずは幕開けとなった「解体ワークショップ」の模様からレポートします。

【第1回 解体ワークショップ】(10月7日)

 秋晴れの青空の下で開催されたワークショップ初日には、自宅のDIYをご検討中の方やご自身でもイベントの開催を検討している方など様々な参加者が集まりました。県内はもとより東京都や埼玉県からこのワークショップのためだけにお越しになった方もいらっしゃいました。

解体ワークショップ参加者の皆さん

 作業開始前には昨年のDIYイベントを主催した立科町地域おこし協力隊・永田賢一郎さんの案内で、移住者向け賃貸住宅「立科町移住促進住宅」として生まれ変わった旧教職員住宅を見学しました。“ビフォー&アフター”のイメージを持っていただくとともに、築年数が経過した物件であっても利活用の可能性を感じていただけたのではないでしょうか。

昨年改修した移住促進住宅を立科町地域おこし協力隊の永田さんが案内

 解体ワークショップのゲスト講師は、「MNAP」のメンバーであり「スズケン一級建築士事務所」代表の鈴木貴詞さん。作業前にはDIYを行う上での留意点等をまとめた『リノベ指南書』を用いたレクチャーもありました。プロによる説明に、皆さん真剣に耳を傾け、参加者からは「このレクチャーを受講できただけでも価値があった」といった感想もたくさんいただきました。

ゲスト講師の鈴木さんによるDIYレクチャー

 レクチャーの後はいよいよ解体作業の開始。今回ワークショップを行うのは教職員住宅2棟の和室(6畳)です。
 2チームに分かれての作業は、工程が一緒なのは障子と襖を外すまで。
 Aチーム(広瀬さん指導)は早速、畳を運び出し床材をはがし始め、一方のBチーム(鈴木さん指導)は先にカーテンレールや換気口の取り外しから取り掛かりました。『DIYに正解はない』という言葉通り、ゴールまでの手順や方法は講師によってさまざまあるものだと実感します。

Aチームは畳を運び出し…
床材はがしスタート!
Bチームはカーテンレールから…
外すことができました!

 床板は工具を使っても1人の力では簡単には外せません。複数人で掛け声を合わせることでようやくはがすことができ、自然とチームワークも磨かれていきました。

力を合わせるチームワークが大事です

 休憩時間には参加者同士も活発に交流し、この日が初対面とは思えないほど和気あいあいの雰囲気です。町役場の担当としては「人が集まらなかったらどうしよう」「参加者は楽しめるだろうか」「天気が心配」といった不安要素もすべて解消され、ちょっと安心しました。
 休憩後は引き続き、電動工具なども使いながら床板はがしや床板に残った釘抜きなどを手分けして作業していきます。

電動工具で床板を切り出す広瀬さん
床板から釘を抜くのも大変
見た目以上に釘抜きは重労働

 普段はあまり使用することのない電動工具や大きなバールなど、初めは恐る恐る手にしていた皆さんも時間が経つにつれて扱い方やコツをつかんできた様子で、作業スピードもみるみる上がっていきました。解体作業も根太(ねだ)という床を支える部分だけを残し、無事に終了です。
 なかなか見る機会がない床下を興味津々でのぞき込んだ参加者は、板と畳だけという簡易な構造を見て「これでは冬は寒かっただろうな」と実感したようです。

before
after

 ひとつのゴールに向かって協力し合ったことで親睦も深まり、ワークショップ終了後も日が暮れるまで参加者同士の交流は続きました。
 終了後のアンケートでは「自分ひとりではなかなかできないことを体験できて良かった」、「見るのとやるのとでは全然違って楽しかった」といったお声もいただき、満足いただけたのではないかと感じています。
 以上、第1回目の様子をお伝えしました。

 次回は第2回断熱ワークショップ(11月3日・4日)のレポートをアップしますので、お楽しみにしてください!

(立科町役場 企画課地域振興係 今井大地)

 主催の広瀬さんが代表を務める『(株)CREEKS』はこちら
 長野県を中心に活動する『MNAP』はこちら
 第1回ゲスト講師の鈴木さんが代表を務める『スズケン一級建築士事務所』はこちら

 昨年度、立科町では初の開催となった空き家DIYワークショップのレポートはこちらからご覧いただけます。